ココス(COCO'S)で4年間バイトをしてみた【評判】
2017/04/28
私は4年間、ココスでアルバイトをした体験があります。
選んだ理由は、最寄りの駅の改札を出て 20歩あるけばお店に着くから。
アルバイトができれば何でも良いと思っていたので、特別な理由はありませんでした。
今回は、そんなだらしのない私がココスで4年間働き続けた経験を紹介していきます。1つの評判として参考にして下さい。
本記事はココスでのバイト経験者に寄稿して頂いたものです。
採用までの流れ
応募
私は、バイトを募集しているかどうかすら調べることもなく、直接お店に電話をしました。
志望理由のわりに、応募方法だけはアグレッシブでしたね。
ただ今思うとこんな応募方法よりも、求人サイトで募集の有無を調べたほうが、雇用する側・される側の双方にとって良かったです。
人材が十分な店舗に応募して落とされるよりも、求人を出している店舗に応募したほうが良いので。
ココスの求人を出しているサイトだと、「【アルバイトEX】」などの利用がおすすめですかね。
また、アルバイトEXを経由して採用された場合は祝い金が貰えるので、普通に応募するよりもお得にバイトが始められます。
お店側からすると、ランチ帯(11時~15時)やディナー帯(18時~22時)などの忙しい時間帯に電話が掛かってくると対応で人手不足になってしまうので、なおさらネットでの応募をオススメします。
面接
面接は自身の応募した店舗で行われます。
ココスは飲食店ですので、清潔感のある身だしなみで臨みましょう。
スーツまで着ていく必要はありませんが、ワイシャツなどある程度キレイな格好で。
面接では「土日祝日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始にシフトを入れられるか」といった質問をされました。
学生はこういった休日に出勤ができないと、採用は厳しいようですね。
主婦の場合は休日が考慮されて平日のランチに週3,4日程度の出勤をする傾向にあります。
後は志望動機や通勤時間など、どこのバイトでも訊かれるような質問をされた程度です。
希望の職種(ホールorキッチン 詳しくは後述)と、シフトに入れる曜日程度は答えられるようにしておきましょう。
意外と見られているのは「爪」です。
ココスのような飲食店の場合、清潔感はかなり重要になります。
しっかり切ってネイルなどもしないで行きましょう。
面接の結果は、後日採用された場合のみ電話で連絡が入ります。
ずらずらと書いてしまいましたが、正直なところ飲食チェーン店は慢性的な人手不足です。
多少問題がある人でも、採用される見込みはあると考えて下さい。
採用決定・初出勤
採用の連絡が入ると、初出勤の日を設定することになります。
初日は書類の記入やユニフォームの発注などの準備面が中心で、いきなり働き始めるわけではありません。
ココスのユニフォームが届き次第、お店に立つことになります。
このユニフォームなのですが、実は初任給から代金として5,000円が引かれています。
説明が徹底されていないようで、しばらくバイトをしてから知るような方も多かったです。
退職の際に返却すれば5,000円は戻ってきますのでご心配なく。
仕事内容
ココスでは大きく分けて以下の2つの職種(クルー)があります。
- フード(キッチンスタッフ)
- カスタマー(ホールスタッフ)
簡単に言うとフードは調理担当、カスタマーは接客担当です。
フードの詳しい仕事内容は
- 納品
- 仕込み
- 調理
- 皿洗い
カスタマーの詳しい仕事内容は、
- お客様の案内
- 注文受け
- 配膳と片付け
- レジ打ち
- デザート作り
などがありました。
ピーク中はカスタマーが洗い場に入ったり、フードがデザートを作るなど臨機応変に対応していきます。
慣れてくると、どちらの仕事もできるように教育される場合があります。
お店で重宝されますし、シフトもおのずと増えていきますので、稼ぎたい方は積極的に狙っていきましょう。
つらかった、ブラックだった点
社員が少ない
各店舗に社員(店長)が1人いればいい方です。
大きい店舗には社員が2人以上いることもありますが、小さい店舗の場合は1人の店長が3つの店舗を担当しているようなこともあります。
社員の方が少ないと、当然アルバイトの仕事量・分からないことも増えていきます。
その分責任のある仕事ができたのは良かったですけどね。
余談ですが、ココスの社員は店長級に昇格する前に辞めていく方がほとんどです。
私は新入社員が3カ月で退職するのを目の当たりにしました。
シフトの穴埋め、残業、教育、営業、発注、接客、調理。
目標の売り上げが取れなければ上長からのお説教。
傍から社員の方を見ていると、アルバイトの労働環境はかなりマシだったように思えました。
シフトリーダー
ココスでバイトを続けていくと、シフトリーダーという役目に誘われる場合があります。
ただ、正直このシフトリーダーになるのはオススメしません。
いわゆる「時間帯責任者」というもので、安い手当がつく代わりに仕事内容が社員と変わらないものになります。
発注からシフト管理、お店のコントロールにクレーム対応。
私はバイトを始めて3年目でシフトリーダーに昇格したのですが、慣れるまでは本当に大変でした。
何か問題があって「責任者を出せ!!」と言われても、出てくるのが20歳そこそこのお兄ちゃんですからね。
いたたまれなくなったのか、「おっちゃん大人げなかったよな。ごめんな…」なんておっしゃる方もいました。
どうにもならないときは電話で上長を呼んで指示を仰げばいいことなのですが、やはり大学生が筆頭になって営業をする怖さはありましたね。
といっても、シフトリーダーの昇格を打診されたからといって必ず受け入れなければならないものではないのでご安心ください。
打診される時点で、あなたはそのお店になくてはならない存在です。
しつこく打診をして退職されてしまうほうがお店にとって大きな痛手なので、興味がないのであればその旨を伝えてください。
COCO'Sバイトの良かった点
新作メニュー・まかない
ココスでは定期的にメニューが改変され、季節やイベントごとに限定デザートが展開されます。
それに伴い、新メニュー開始前にはマニュアルを見ながら実際にデザートを試作・試食をする場が必ず設けられます。
「あーでもないこーでもない」なんて言いながら、みんなで新商品をつつきます。
メニューの変更分は新しく覚えなおす必要がありましたが、やはりココスの新作料理を食べられるのは嬉しかったですね。
さらに、ココスではまかないとして全商品が7割引きでオーダーできます。
私はあまり利用しませんでしたが、1人暮らしの方にはありがたい制度だと思います。
コミュニケーション力向上
コミュニケーションが上手くなるのは間違いないです。
これはカスタマーとフードどちらの役職に言えることだと思います。
カスタマーは正しい言葉遣いの習得もそうですし、様々な年齢層の方と接する機会というは日常生活ではあまりないので、今後生きていく上で有意義な経験になると思います。
フードの場合、直接お客さんと関わることは少ないのですが、従業員同士で連携が取れていないと店が回らなくなってしまいます。
例えば、同じテーブルからの注文は異なる料理でも同じ時間に提供をする必要があり、裏でバイト間の様々なコミュニケーションが必要となっています。
まとめ
以上、私がココスに勤めた経験をもとに記事を書いてみました。
全てはとても書ききれませんし、実際働いてみないと分からないこともたくさんあります。
ココスに限らず、飲食店はどこも体育会系で覚えることも多く、敬遠されがちな職種です。
しかし、社会に出てみると「あのときココスで経験しておいてよかったなぁ」と思うことが多々ありました。
仕事に就いた今、人への接し方であったり機転を利かすことができているという点では同期より明らかに優っていると自負しています。
この記事を読んだ方が、少しでもココスでのアルバイトに興味を持っていてくれれば嬉しいです。
是非、ココスでスキルを身につけて社会で生かしてみてください。