スポーツクラブ(ジム)でインストラクターのバイトをしてみた
2016/10/16
今回は、以前私がやっていたスポーツクラブでのアルバイトについて紹介します。
私はもともと小学生の頃から水泳をやっていて、大学卒業後にはスイミングインストラクターとして仕事をしていきたかったので、勉強のつもりでバイトを始めました。
スポーツクラブのバイトの良い点から悪い点まで色々と把握していると思うので、今回の記事が何かしらの参考になれば幸いです。
ちなみに、スイミングクラブやスポーツクラブにも色々ありますが、私が選んだのはコナミスポーツクラブです。
単に家から近かったのと、子供と触れ合いたかったのでコナミに決めました。
ただ、純粋な労働環境としては正直どこのジムも変わらないと思っています。
採用までの流れ
応募
私の場合は、近所のスポーツクラブが求人を出していなかったので、施設へ直接バイトをしたいとお願いしにいきました。意識高かったです。
普通はアルバイトEXなどのサイトで「スポーツ」とか「ジム」なんて検索をすると求人が出てくると思います。
上記のサイトを通すと採用された時にお祝い金が出るし、当然ながら求人を出している店舗のほうが採用率が高いので尚更おすすめです。
面接
後日、もう一度施設に赴いて面接を受けることになりました。
面接で聞かれた質問は志望動機やシフトなどの一般的な内容から、
- 身長体重などの体格について
- 喫煙や飲酒の有無
- 水泳の自己記録
など、スポーツクラブならではの質問もありました。
私は得に喫煙・飲酒をしていなかったので質問は流れましたが、頻繁に喫煙をする人はあまり良く思われないのかもしれません。
インストラクターは子供と関わることなんかも多くなりますからねー。
それと、最後に小さなぬいぐるみを使った一発芸でノリをチェックされました。
これはどこの店舗もしているわけではなく、私の採用担当の方が思いつきでやった ようです(笑)
ただ、インストラクターに個性は必要だと思っているのである意味ノリはとても大切な要素だと思います。
いかにも体育会系って感じですよね。
仕事内容
私はスイミングインストラクターとして採用されたので、仕事場は常にプールでした。
業務内容は
- 監視業務(プールガード)
- 子供のレッスン中のコーチたちの補助(アシスタントガード)
- 個別指導、プライベートレッスン
- ベビースイミング
- 大人のレッスン
と幅広いものでした。
曜日や季節によって行われるプログラム内容が変わることもあって、プールガードをしたり入水指導をしたりといつも新鮮な気持ちで仕事ができていましたね。
つらかった、ブラックだった点
人手不足
この業界はどこのクラブも万年人手不足らしく、社員はわずかで、バイトをメインに回している店舗が多いです。
私のいた店舗だと、スイミングの正社員は1人、契約社員が2人、バイトが20人ほどという状況でした。
そのため、常に社員さんは仕事に追われていて機嫌が悪いことも多く、八つ当たりのようなこともよくされましたねー。
挨拶をしても顔も合わせてもらえないような人もいて、コーチルームの空気は居心地悪かったです。
シフトの多さ
先ほどの人手不足とも繋がる話ですが、短期教室のが開かれる夏休みなどの時期になると本当に休日がなくなります。
アルバイトでも15連休させられたり、朝6時に出勤して深夜2時まで残ったりしていました。
社員さんは1ヶ月間丸々休めていなかったりしていましたが、勤怠で休日なしを入力するわけにもいかず「休んでないのに休んだことにしている」なんて現場を何度か見てしまいました。
バイトの待遇も十分悪かったのですが、もっとかわいそうな社員さんを見て恵まれていると錯覚してしまうほどでした。
指導報告書
最後に、インストラクターとして作成する指導報告書がとにかく細かくて厳しかったです。
これは店舗によっても厳しさが違うようなのですが、私のいた店舗では事前に「1時間こんなレッスンをします」とカリキュラムを説明し、ボロクソにダメ出しをされて訂正したものを再度提出。
オッケーが出ればそれを実践、その後は実際に行ったレッスン内容や感想を書いて提出、そしてまたダメ出し…。
1回のレッスンをこなすのにこれだけの工程を踏む必要があり、多くの時間を指導報告書に費やしました。
ベテランになるとここまでは必要ないようですが、新米アルバイトにとって無給でこれだけ拘束されるのはかなり酷でした。
良かったこと
学生バイトの輪
学生バイトがたくさんいるため、友達の輪が広がりました。
業種的にも明るいアスリートタイプの人だらけなので、ノリもよく大学の友達よりずっと気の合う人とたくさん出会えました。
プライベートで週1以上遊びにいったりするくらい仲良くなりましたね。
体育会系でサバサバしている人間が多かったのも気持ちよかったです。
スイミングだけでなく、フィットネスやフロントスタッフもいれるとかなりの学生バイトがいるので、良い意味でたくさんの出会いがあります。
それと、正直なところインストラクターは結構モテます。
大きな声では言えませんが、ジム内で恋愛をしている人もそこそこいましたね。私については察して下さい笑
専門知識を身に付けられる
私の場合は水泳を長年してきていたとは言え、泳ぎのメカニズムなどを人に説明できるほどの知識はありませんでした。
しかし、劣悪とも言える職場環境でみっちり勉強させられたので、どこのクラブのインストラクターにも負けないと思えるほどの知識を吸収することができました。
水泳の知識だけでなく、子供の成長についてもみっちり勉強するため保育園でもやっていけるんじゃないかと思えるほどです。
心配蘇生法の資格も必ずとらなければならないため、給料をもらいながら資格を取得することもできます。
人の成長を見守れる
子供の成長を見守れるのは、非常にやりがいがありましたね。
例えば、3年間アルバイトをする中で赤ちゃんだった子が幼稚園に入って生意気な口をきくようになったり、生意気だった子が小さな子供の面倒を見てくれるお兄さんお姉さんになったり。
そしてもちろん泳ぐのが苦手だった子が上手になったりと、色んな角度から成長を見守ることができます。
子供たちから手紙をもらったりお礼を言われると、疲れが一気吹っ飛んでいました。
このように人と密にコミュニケーションを取れるのは、他の接客や塾講師のバイトではあまり無いのではないかと思っています。
まとめ
バイトを始める前はスポーツクラブに健康なイメージを持っていましたが、健康なのは会員さんだけでスタッフはみんな多忙・不規則な生活を送っていて不健康なイメージがありました(苦笑)
健康を売っているはずなのに非常に矛盾を感じます。
インストラクター系の仕事を続けられるのは、お金よりもやりがいを求める人に限ると思います。
体力は使うし稼ぎは悪いしで、お金だけを目当てにしていたら到底やっていけません。
でも、人の成長を見守れるというやりがいがあります。
特に子供の成長を何年にも渡って見守れたのは、何物にもかえがたい経験ですね。
今回の記事を機にインストラクターのバイトをやってみたいと思った方は是非求人を探してみて下さい!