アルバイト戦士マン

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奨学金の申請手続き・書類ガイド

      2016/10/16

syogakukin


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書類の入手

春に大学で申請書類の配布を兼ねた奨学金の説明会があるので参加します。
私の大学の説明会は「奨学金ってこんなに最高だぜ!」といった旨のビデオを見せられ、返済や書類について形式的な説明をしていただけでした。
説明は聞かなくても書類さえ手に入ればOK

この説明会は大学のホームページに地味に告知されているだけだったりするので、入学後にきちんと説明会の日程を確認しておきましょう。
入学してすぐの忙しい時期に行われる場合が多いので説明会が知らないうちに過ぎてしまっていた場合は大学の支援課などに行けば書類を貰えるはずです。

申込書類の記入・提出

奨学金の申請書類を受け取った後は
「確認書兼個人信用情報の取扱いに関する同意書(確認書兼同意書)」
「スカラネット下書き用紙」を記入して
「収入に関する証明書類」
「学校指定の書類」と共に提出します。

収入に関する証明書類

gensen
提出するのは父親と母親の源泉徴収票になります。
母親が働いていない場合でも所得が0であることを証明する所得証明書を出さなければなりません。
このとき、親の年収が家計基準に収まっているか確認しておきましょう。
既に就職して家族の扶養から外れている兄弟などは世帯人数に入らないことに注意してください。
第二種の家計上限に収まっていないのであれば「うちの収入だと奨学金を借りなくても十分だ」と両親を説得したほうが良いですね。

スカラネット下書き用紙

スカラネット下書き用紙には保証人を記入する欄があるので、これを書く前に保証人を見つけて同意をとっておきましょう。
証明書類などはこの時用意しても期限が切れてしまうのでまだ必要ありません。

このとき、保証人になる方が「65歳以上」または「4親等以内の親族でない」場合は以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。

  1. 給与所得が320万円以上
  2. 給与所得以外(年金を含む)が220万円以上
  3. 預貯金が借りる奨学金の総額以上
  4. 固定資産が借りる奨学金の総額以上
  5. (預金残高+固定資産の評価額)/16年+年間収入が320万円(給与所得以外の場合220万円)以上

私の場合祖父が65歳以上でしたが、預金額が借りる奨学金よりも多かった為3つめの条件を満たしていました。

この作業は人の年収や預金額を聞かなければならないので関係性によっては相当気まずくなります。
私は祖父とそれほど仲がよくないため、連絡をとるのが相当きつかったです。

保証人が見つからない場合は機関保証を利用することになるのですが、毎月それなりの保証料がかかってきます。
親戚とそれほど仲がよくなくても、この時はできるだけ保証人になってもらうのが良いと思います。

家庭事情情報には何を書けば良い?

スカラネット下書き用紙には奨学金の申請理由を200文字作文しなければならない箇所があります。
ここは適当に書いて大丈夫です。機構の人も大して読んでいないので。
私は「親の所得が十分なのに授業料をケチっているだけなので却下してください」といった文章を書いたのですが許可されています。

文章の質はさておき、以下の文のコピペで十分です。

私が奨学金を申請する理由は、大学の授業料が家計にとって大きな負担だと感じるからです。日頃から節制には努めていますが教科書や参考書などの学習するにあって必要になる金額は大きく、アルバイトで賄うにしても難しいと感じています。私は大学で集中して勉学に励もうと考えており、時間的にも体力的にもアルバイトで学費を賄うのは厳しいと感じています。

スカラネットに登録

scholarnet
https://www.sas.jasso.go.jp/scholarnet/
書類を大学に提出するとスカラネットというサイトのIDがもらえます。
午前8時から午前1時の間に上記のURLにアクセスし、スカラネット下書き用紙に書いた内容をそのまま入力していきます。
IDを貰ったまま登録をしていないと申請ができないので気をつけて下さい。

採用・その後の書類

奨学生証
7月頃になると採用の知らせと共に奨学生証や新たな書類が渡されます。
こんなに格好良く印刷されても借金に他ならないので全く嬉しくないですけどね。

提出する書類はまだあるのですが、これを受け取ってから登録した銀行口座に4,5,6,7月分の奨学金が一気に振り込まれます。

この後は
「返還誓約書」を記入し
「本人の住民票」
「保証人の印鑑登録証明書」
「連帯保証人の印鑑登録証明書」
「連帯保証人の収入に関する証明書」に加え、
連帯保証人や保証人が4親等以内の親族でないか、65歳以上である場合は「返還保証書」と「資産に関する証明書類」を提出します。

住民票、印鑑登録証明書、資産に関する証明書類は3ヶ月以内に発行されたものが有効で、これらを提出するのが9月の後半ぐらいになるのであまり早くから取ってしまうと期限が切れてしまいます。

返還保証書は渡される書類に含まれていないのですが
http://www.jasso.go.jp/henkan/todokede/henkanhosyosyo.html
こちらのページにあるものを印刷するか、大学の支援課に言えばきちんとしたものが貰えると思います。

月賦返還と併用返還はどちらがいい?

返還誓約書の中に月賦返還か併用返還かを選択する項目があります。
簡単に言うと月賦返還は毎月一定額をコツコツと返済していく方式、併用返還が6ヶ月ごとに会社のボーナスなどを使って返済していく方式になります。
併用返還の場合短期間で大きな額を返済することになる為、返済するお金が手元にないなどの問題が起こる可能性もあります。
特にこだわりがないのであれば月賦返還にしたほうが良いです。

残高証明書

保証人が4親等以内の親族でないか
65歳以上である場合に必要となる「資産に関する証明書類」ですが、源泉徴収票が銀行の残高証明書が有効です。
私の場合は祖父の銀行の残高証明書を作って貰いました。

口座の届け出印と預金通帳を持ってから前日までの残高証明書を作ってもらえば良いです。

さいごに

私は現在日本学生支援機構の奨学金を受け取って大学に通っているのですが、その奨学金を受け取るための手続きが苦痛で仕方なかったのを覚えています。

私の両親は「大学?行きたいなら行けば?」といった感覚の人達で大学の授業費を払ってくれるなんてことはありませんでしたし、奨学金の手続きも全て私一人でさせられました。

奨学金の申し込みは書類が多く複雑で、ただ従っているだけでいいようなフローチャートが無く膨大な時間を奪われました。
周りは大学生になってサークルやら何やらで遊び呆けているのに自分は数百万円の借金を背負うための書類に時間を奪われているのは本当に苦痛でしたね。

私と同じような境遇の学生さんにはこのガイドで少しでも負担を減らして頂きたいと思っています。